鍵と暗号 情報プラットフォーム、No.191、8(2003)
出典:http://www.miwa-lock.co.jp/lock_day/
鍵で扉を閉めて外出、帰宅して鍵で扉を開ける。これが出来るのは鍵を持っている人々に限られる。
普通の文章(平文、ひらぶん)を「予め決めた手順」で暗号化し、その手順で復号(暗号文を平文に戻す)する。この手順(鍵)を知っている人だけが暗号を読むことが出来る。
コナン・ドイルの「踊る人形」という短編では、人形の姿がA,B,C・・に対応する。この程度の単純な鍵ではシャーロック・ホームズに読まれてしまう。
日本軍の暗号はアメリカに全て読まれていた。このような仕組みの暗号化を共通鍵暗号と呼ぶ。
これと同じような仕組みが暗号でも使われている。公開した鍵で誰でも暗号化できるようにしておく。
しかし、復号化には私の持っている秘密鍵が必要なのである。ホテルの部屋を閉めることは人に頼めたが、鍵(カード)の所有者でなければ部屋に入れないのと似ている。このような方式を公開鍵暗号と呼ぶ。
サイバー・スペースでは公開鍵暗号方式が用いられる。
情報の秘匿の際には、どの通信相手にも公開鍵で暗号化させ、受信した暗号文を自分だけが持つ秘密鍵で復号することになる。
本人であることの認証には、秘密鍵で署名文を作成し、どの相手にも公開鍵で検証させることになる。
いずれの場合も秘密鍵は自分だけ、公開鍵は他の多数の人に使わせるのである。どの様な仕組みだろうか。考え方だけを示す。数学の話を少し我慢して欲しい。
80ビット(280)では、現在の最速コンピューターを使っても解読に700年かかる勘定である。だから安全である。
参考:「暗号と情報社会」辻井重男著、(1999)、文春新書078
ご感想、ご意見、耳寄りな情報をお聞かせ下さい。
高知県香美郡
"


