2010年3月27日アーカイブ
星の降る夜 情報プラットフォーム、No.220、1(2006)
出典:星座を見つけよう
最近、夜空を見上げても天の川が見えなくなっている。地上が明るすぎて見難くなったのである。
我が家は土佐山田の人家のまばらなところにあるが、高知市方面の空は薄明りであり、近くのあちこちで、誘蛾灯、街路灯が光り、人家の入り口の投光器が時にぎらと輝く。
そして自動販売機が眩しく白い光を放っている。安全・安心の点からやむを得ないことなのだが、星空を見上げるには全く不適当な環境になってしまった。
大都会ではこれに大気汚染が加わって視界の透明度を下げている。現代社会では、空を見上げる機会が極めて少なくなっている。
日常生活に追われて星を見ようとしない人が多くなっている。どんなイルミネーションよりも降り注ぐような星空の方が遙かに美しいのに勿体ない限り。
夜ごとに、人類は星空を見上げて暮らしていた筈である。星たちの点々を結んで、そこに絵柄をイメージし、沢山の星座を創り出した。
何故、神々や動物たちに見立てることができたのだろうと不思議に思える。
暗くなったら空を見上げようではないか。冬の夜空のガイドを務めさせて頂きたい。
北東から柄を下に向けて昇ってくる北斗七星(おおぐま座)があり、天頂近く北西方向にはW字型のカシオペア座が見つかる筈である。
これらから北極星を探すことが出来る。美しい冬の星々が南の地平線から天頂にかけて並んでいる。青白く輝くのが「おおいぬ座」のシリウスである。
それより少し高く「オリオン座」を探すことはすぐ出来るだろう。狩人オリオンのベルトの部分の三つ星が目標、そしてそれを囲む長方形も見つかるだろう。
長方形の対角にあるぺテルギウス(赤い星)とリゲルが一等星である。シリウスとペテルギウスを一辺とし、「こいぬ座」のプロキオンを結んで出来るのが「冬の大三角」である。
つぎに冬の大三角を基本にして、「冬のダイアモンド」と名付けられている亀の甲の形の大六角形を探してみよう。
シリウスから時計回りに、プロキオン、「ふたご座」のポルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、そしてシリウスに戻る。
冬の天の川は淡く輝いて冬の大三角を斜めに横切っている。アルデバランから天頂の方へ目を移せば、小さな星の集団のすばる星(プレアデス星団)が見つかる。
清少納言は枕草子で「星はすばる。ひこぼし。・・・」と述べて、この「すばる」を星ランキングのトップに挙げている。なお、見える星の数で視力テストが出来る。
高知には豊かな自然がある。高知市内でも、少し歩くだけで、少しドライブするだけで星の観察に好適な場所は幾らでもある。
天候を見定めて家族で出掛けてはどうだろう。南国高知でこそ見える星がある。
シリウスが真南にあるとき、下に目を移していけば、地平線すれすれに見える一等星が「りゅうこつ座」のカノープスである。
中国では「南極老人星」と呼び、目にすることが出来れば長寿に恵まれるお目出度い星である。まだ、私は見ていない。この冬には、新月の頃、時刻を見計らって夜の浜辺へ出てみようと思っている。
注)惑星の内で、金星や火星の動きは速い。金星は1月半ばに宵の明星から明けの明星になる。火星は「冬のダイアモンド」の西に、土星は東に位置している。
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高知県香美郡
第35回つつじ祭り~![]()
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