のいち動物公園と旭山動物園 情報プラットフォーム、No.245、2(2008)

画像出典:のいち動物公園 (チンパンジー双子の成長記録より)
旭川市旭山動物園旭川市旭山動物園旭川市旭山動物園
昨年末に旭川市旭山動物園に行くのが目玉の2泊のパックツアーに出かけた。バスは園の一番高いところの東門に着く。
怖々と雪の坂道を降りて、まもなく始まるペンギンの散歩を見る。続いてアザラシの「もぐもぐ」タイムに駆けつける。ほっきょくぐま館では、横や下から、歩く、泳ぐ、潜るシロクマを眺める。
「雪の中の動物園~雪の中に生きる力」と記してある園内マップの二次元バーコードは見せ場の時刻を教えてくれる。
正月番組で「奇跡の動物園2007~旭山動物園物語~」の再放送を見た。津川雅彦が園長、広末涼子が獣医で出演している。
キリンを受け入れるその日にゾウの死に立ち会う物語である。「命と向き会う勇気、そこから目をそらさない」がドラマの根底の思想である。
一方で、6日の高知のニュースは「のいち動物公園」の平成3年開園以来の入園者数累計が300万人に達したことを報じていた。旭山は平成18年度だけで300万人である。
検索から得られる統計によれば、昭和41年に開園した旭山の夏期入園者数は40万前後であった。冬期開園を始めた平成11年以来、H15は80万、H16は140万、H17は200万、H18は300万と驚異的な増加を示している。
知人の動物サポーターを通じて頂いた情報から、「のいち」の年間入園者数は15~17万人台であることが分かった。
敷地面積は旭山が約15ha、「のいち」が約16ha、飼育点数は旭山が137種(ほ乳類43種、鳥類83種、は虫類11種)に対して、「のいち}は97種(ほ乳類35種、鳥類26種、は虫類と両生類7種、魚類28種、昆虫類1種)である。
旭山は動物園定番の大型ほ乳類が揃っており、カバ、キリン、サイ、シロクマ、ヒグマ、ライオンなどが居る。
これに対して「のいち」は「絶滅のおそれのある動物」が多く、適切に表示されていることが特徴と言える。オオアリクイ、ワオキツネザル、タマリン、シロテテナガザル、マンドリル、レッサーパンダ、オセロット、ウンピョウ、オオコウモリ、アロワナなどが見落とせない壺である。
年明け早々に「のいち」動物公園に行ってきた。広々としたサバンナ展示広場には、キリン、シマウマ、アンテロープが悠然と遊び、アフリカハゲコウが彫像のように止まっている。並んで展示の3種のカワウソは新庄川に居た日本最後のカワウソを思い出させる。
「のいち」は名前のように公園を意識して作られていると思われる(注)。動物園、水族館、植物園であり、公園でもある。
園内には家族で寛げるピクニック広場があり、様々な樹種の並木の自然散策路にもなっている。
樹木に付けたネームプレートは植物に親しむに効果的である。真冬の今、ピラカンサが赤や橙の実を盛大に付けている。早春のフサアカシア(ミモザ)の黄色の花、晩春のブラシノ木の赤い花などは見応えがあるだろう。
「のいち」と旭山の規模は似ているが、それぞれが独自の特徴を創り出している。入園者の内訳は不明だが、旭山は、道外そして国外からの観光客が大部であろう。
「のいち」は、子供からお年寄りまで家族ぐるみで、幼稚園から高校までの情操・実践教育でも、自然に親しめる県民公園なのである。
「あなたの五感のアンテナを伸ばしてゆっくり観察してください」が園スタッフからのメッセージである。地域の人々の加わるボランティアーズや友の会が園を支えていることも見逃せない。
高知県立のいち動物公園は、県民のための、県民による動物公園である。まだの人は是非一度、すでに行った人は何度でも是非。
注)なお、英語表記では両者ともZoological Parkである。
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鈴木朝夫 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp
高知県香美郡土佐山田町植718 Tel 0887-52-5154
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